麹の出来がお酒の味の良し悪しを決めると言っても過言ではないので、麹を作る室(むろ)の建築は、大変気を使いました。
乾燥による縮みを最小限にとどめる為、3年以上乾燥させ、節ひとつない秋田杉を用いました。
以前は、一つだった室が、二つに分けれるようになった為、同時に2種類の酒の種付けができるようになったうえ、温度や湿度も別々に管理できるようになりました。
人の手によって管理する床(とこ)を採用しているので、全自動化するよりもお金のかかった室かもしれません。
洗米から蒸米の過程については、以前の蔵では考えられないほどの省力化が図られました。
洗った米の浸漬も、時間がくれば自動的に水切り を行ってくれます。
各機械の間はエアシューターで結ばれました。前は、それぞれの作業の手を止めて蔵人総掛かり で蒸し米を甑から移し出さなければならなかった
のですが、今は2人いれば充分。
「一つの作業に多くの人手が取られると、仕事の段取りが大変だった。同時にそれぞれの作業ができるメリットは大きい」(藤沢杜氏 談)
こだわるところは、徹底的にこだわるが、余計な労力を省くことがこれからの酒造りには重要だと考えています。
前の蔵では、狭い金網の上を歩いて回らなければならなかった仕込み蔵。
改築で床が上げられ、広くなり、作業も安全になりました。
そして、蒸し米が仕込みタンクの側で、冷却できるようになりました。
今までにはなかった、小売店も設けました。
これまでも、蔵の事務所に寄って買ってくださる方もいらっしゃいましたが、今後はさらに気軽に立ち寄っていただけるようになりました。
酒造期間には、蔵元ならではの搾りたての「あらばしり」や「にごり酒」などの試飲もしております。
お酒以外にも、蔵人が着けているのと同じ前掛けや、純米酒「豊祝」の携帯ストラップ、酒器、奈良晒を使った小物なども販売しております。



